そうして、日常が息を吹き返す | 逸脱と研鑽の公案

そうして、日常が息を吹き返す

シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで 壊れて消えた
風風吹くな シャボン玉飛ばそ

先日、生まれて最も切ない、祈りを体験した。
そうして、ある日常、あるいは戦いに終止符が打たれた。

その祈りは、はたしてどう作用したのか。
これからどう作用するのか。
ただ悲しい。されど、後悔はせず、流れ続ける時間を正視して歩まねばならぬ。

一つの物語が、早々とおしまいとなり、
そして、徐々に変わり行くかたちに、生の文脈を接ぎ木していかなければ行けない。

時は、望むと望まぬとに限らず、ひたむきに進んでいく。
恨もうと、楽しもうと、同じ時間がながれていくらしい。

しかし、祈りの時間は、確かに深く、永かった。
そして、祈りにはどうやら終わりがないということを知った。

だからこそ、より地面を踏みしめて、次の一歩を、次の時間を、歩めるはずだ。
こうして生と幸せの層を深め、老いていく。

軽やかな次の足音を、心待ちに、そして確信しながら。