旅に出た:ドイツ紀行 | 逸脱と研鑽の公案

旅に出た:ドイツ紀行

海外出張ふたたびである。
今年は2ヶ月に1度の頻度で、中国か欧州である。

世界の脈動に立ち会える感じでうれしくはあるが、しかし、
家庭をおろそかにしているようで申し訳ない。

ここの所の欧州行は仏国が英国であったので、ひさびさの独逸は新鮮であるはずであった。
自分の中で、英語の次に使える言語である独逸語が披瀝できるし、うれしくすらある。

だが、まだ2日目であるが、つまらないことこの上ない。
そもそも今いる、フランクフルトは欧州金融の大中心でありながらも、人工は65万人。
東京はおろか、川崎の4分の1たらずである。

着いたときの印象は、「岐阜羽島みたい。」であった。

岐阜羽島のことを馬鹿にしているのではなく、Middle of Nowhere感がなんだかあった。
街の運動量の少なさ(東京に比べて)、とでもいいましょうか。

そして、昨晩は、寝ている間に部屋に置いていたお金を盗まれた。。。。。。
ラテン国家ならばいいのだが、独逸で、そして、一応佳い宿らしいLe Meridienで、である。。
ただ盗まれるだけなら額も知れてるのでいいのだが、寝ている間、というのが何とも気味が悪い。。。

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今回はいつもの車屋のお仕事のために、フランクフルトモーターショーの偵察である。
よって、本日は、東京モーターショー(幕張メッセ)の5倍くらいある規模を歩き通した。
疲れた。とても。

お仕事のことはまあ、置いておいて。

この小さくはあるが、独逸ひいては欧州の玄関口である、この街の国際都市らしさを感じた瞬間があった。

国際化とは何か。
我々は単民俗国家に居るため、「外人さんがうろうろしてる」くらいのことのように思ってしまう。

だがそれは極めてレベルの低い事象である。

国際化とは何かといえば、
それはたとえば、海外に出た日本人にとって、その滞在先で、
国は違うにもかかわらず、そこで日本の事象や痕跡によく出逢う、ということである。

そういう意味では、日本は、そして特に東京はかなり国際化している。
世界中の料理が食べられ、マクドナルドやKFCや7-11は至る所に有り、
海外の商品も至る所で簡単に手に入る。

来訪者にとっては、確かにお金はかかるかもしれないが、母国の味などを感じようと思えば雑作ない。

さて、私がここで目撃したのは、

ドイツでイエモン

ゴミ箱に伊右衛門@街の真ん中。

かなりの確率で、日本からもちこまれたのだろうが、
私がふらっと歩いてであうのだから、こういう光景が実在する蓋然性は高いのだろう。

独逸が、フランクフルトが、国際的なのか、我が国民が国際的に活躍しているのか、
のいずれかに原因があるにしても。

しかも、この伊右衛門とは、仕事の関わり上極めて深いつながりのあるブランドであるゆえに、
感慨深いものすらあった。

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明日もフランクフルト。

だがしかし、さすがに明日が終わる頃にはここに飽き飽きしているだろうから、
その後は、どこかに逃げるかも。