保護かアジテーションか。
規定公案外ですが、書きたいことがあるので。
Yahoo! NewsのHeadlineに、
日本国政府が武力攻撃などの有事に際しどう対応し、
国民は避難などどうすればいいか、というガイドラインがHP化されたとあった。
なんで、大臣は笑い、老人と子供(たぶん国民イメージビジュアル)も笑っているのだろう。
このHPをみんなが見なければいけない時、このデザインを見ると、
腹をたてるか、緊迫感がゆるむかどっちかであろう。
それも、狙いだとしたらなかなか上手であるが。
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そういえば、前にNHKかなにかで、
この問題はいろいろ根深いという報道に接した。
武力攻撃についてだけでも、たとえば、
新潟とかが攻撃されたら、人々は遠くへ逃げようとするが、
自衛隊とかは新潟に向かわねばならない。
それぞれがマニュアルを考えていたものの、
高速道路だけとってみても、
避難する側は、よりたくさんすばやく避難するために上りも下りも両側使う前提で考え、
自衛隊も自衛隊で、戦車通しながら、兵員・兵站を確保するために両側使うつもりでいて、
その両者を調停する会議体は、たいそう紛糾したそうである。
ただこういった議論は、現状維持思考に陥ってしまいがちな、平和な今日において、
戦略的にものごとを考えるトレーニングになるので、大いにやればいいことでしょう。
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さて、話が横道にそれたが、冒頭で触れたHPの話。
ためしに見てみました。
すると、「国民保護に係わる警報のサイレン決定しました」という、気になる情報が。
クリックすると、ご丁寧に、WMPで試聴できます。(サンプリングするなという注意書きも素敵)
http://www.kokuminhogo.com/arekore/shudan.html#siren
聴いてみて、笑ってしまった。
だって、あまりにSFチックな、「異星人来襲」風の音なのだもの。
ウルトラ警備隊が出てきそうである。
「国民の保護に係わる出来事」が起きたら、この音がつんざめくはずで、
その場に居合わせてしまったら、笑いが出て真剣に走れない気がします。
みんなニヤけながら、テケテケ走る。
出来事を起こしている方も、やる気がおきないのではないか。
そこが狙いだとしたら、これまた、なかなか上手である。
どうも、わが国の国民保護は、全般にゆるめのヒネリが効きすぎていて、
いざというとき、ゆるんでしまいそうである。