ロンドン4日目 補遺 | 逸脱と研鑽の公案

ロンドン4日目 補遺

足跡



バッキンガム宮殿前のサークルにある噴水にて。
ちょっと変な顔だったので、「こいつはいいや」と思い撮ってしまう。

と、なにか心がうずき、すこし頭を掻きむしったところ、
「あ、俺、これを15年前にも写真撮った」 と思い出す。
まさに、アイデンティティを唐突に突きつけられる瞬間。

センスっていろいろ勉強して学んだつもりでいたが、
根底はかわらないことを痛感。
および、なんてかわいげのない中学生だったことかと思う。
普通、バッキンガム宮殿を撮るでしょ。
当時フィルムも高ければ現像代もそこそこしたわけだし。

多分45になってまたここにきたら、何も考えず撮ってしまうのだろう。
だから、45歳の間に必ずここにこようと思った。

この旅は、昔歩んだ足跡と交錯しながら時が過ぎていることを感じる。

先人曰く、
「馬鹿は死ななきゃ治らない」